マッチングアプリの普及により、出会いの選択肢は広がりましたが、残念ながらその中には既婚者が独身を装って登録しているケースも少なくありません。真剣な交際を求めている方にとって、相手が既婚者であると気づかずに関係が深まってしまうのは避けたい事態です。

本記事では、マッチングアプリ上で既婚者を見抜くための具体的な特徴や見分け方、さらに出会いの場で気をつけるべきポイントを解説します。自分の時間や気持ちを無駄にしないためにも、見極め力を身につけて安心して恋愛を楽しみましょう。

既婚者がアプリに潜む理由

マッチングアプリは本来、恋人や結婚相手との出会いを求める場ですが、中には既婚者が紛れていることも。彼らがアプリを利用する背景には、単なる気まぐれではない心理的な動機が隠れていることが多く、その理由を知ることで見抜くヒントになります。ここでは、既婚者がマッチングアプリに潜む主な理由を3つご紹介します。

他の女性と遊びたい

既婚者がマッチングアプリに登録する大きな理由のひとつに、「家庭とは別に恋愛を楽しみたい」という欲求があります。特定の関係に満足していない、もしくは新鮮味が薄れてきたと感じている人が、独身女性との軽い関係を求めてアプリを利用するケースです。

こうした人は「既婚者であることを隠す罪悪感」よりも「異性とのやり取りのスリルや恋人気分」を優先しがちです。実際のやり取りでは、やたらと褒め言葉が多く、距離を詰めるのが早いのが特徴です

相手にとって特別な存在に見せかける言葉や態度には注意が必要です。恋愛感情を逆手にとって自分の欲を満たそうとする姿勢が透けて見える場合は、慎重な対応を心がけましょう。

刺激を求めている

日常生活に刺激が足りないと感じている既婚者が、非日常を求めてマッチングアプリを利用することもあります。家庭では一定の役割を果たしながらも、心のどこかで「もっとトキメキがほしい」と感じている人にとって、アプリは手軽に異性とつながれる手段です。

このタイプは、恋愛感情というより“疑似恋愛”を楽しむことに重きを置いているため、関係が深まる前に消えることも珍しくありません。プロフィールがやや抽象的で、実生活が見えてこない点が共通しています。また、連絡の頻度に波があり、会話が表面的になる傾向も。関係を進める前に、相手の言葉と行動が一致しているかをよく観察しましょう。

家庭や仕事で上手くいっていない

家庭内の不満や仕事のストレスが原因で、逃げ場としてマッチングアプリに手を出す既婚者も存在します。配偶者との関係が冷え込んでいたり、職場での立場に疲れていたりすると、自分の存在価値や癒しを他者に求める心理が働きやすくなります。

このタイプは、一見すると真面目で誠実に見える反面、深く話を掘り下げていくと「寂しい」「癒されたい」といったキーワードが出てきやすいのが特徴です。相談や愚痴が多くなり、自分を理解してほしいという態度が目立つ場合は注意が必要です。共感を装いながら心の隙間に入り込もうとするケースもあり、早い段階で家庭の話題に触れたがらない場合は、既婚者である可能性を疑うべきです。

既婚者によく見られる特徴と行動

マッチングアプリに潜む既婚者には、いくつか共通する行動パターンや特徴があります。細かな言動を観察することで、相手が独身かどうかの判断材料になります。無意識のうちに出てしまう隠しごとのサインを見逃さないようにしましょう。ここでは、既婚者によく見られる特徴と行動を解説します。

連絡が不規則・夜に返信が来ない

既婚者によく見られる行動のひとつに、連絡の不規則さがあります。特に夜の時間帯になると返信が極端に減る、もしくは完全に途絶える傾向が見られます。これは、家庭内でパートナーや子どもと過ごしているため、スマートフォンを自由に扱えない状況である可能性が高いからです。

また、週末や祝日になるとさらに連絡が取りづらくなる場合もあります。仕事を言い訳にすることが多く、忙しいアピールを繰り返すのも特徴のひとつです。「仕事が忙しくてスマホを見る時間がない」と何度も言われる場合、表向きの理由の裏に“家庭があるから返信できない”という背景があることも。

連絡が不自然に途切れる時間帯や、メッセージのテンポの変化に気づいたときは、相手の生活背景を冷静に考えるきっかけにしてください。

会う時間や場所に制限が多い

デートの時間や場所に細かく制限がある相手も、既婚者である可能性を疑うべきです。例えば、「夜は絶対に会えない」「土日は無理」「駅から離れた場所でしか会おうとしない」など、不自然な都合の悪さが頻繁に見られる場合は要注意です。

特に、公共の場や人目につく場所を避けたがる、写真を撮ることを嫌がる、イベントや記念日など特定の日に会うことを極端に避ける相手は、身元がバレるリスクを避けている可能性があります。

こうした制限が続くと、自然な恋愛の流れが築けず、不安や違和感が蓄積されていきます。会うたびに「なんとなく隠されている感じがする」と感じたときは、その直感を軽視しないことが大切です。

写真を載せない・自宅を明かさない

プロフィールに顔写真を載せない、あるいは何度会っても自宅や生活環境の話題を避ける相手は、プライベートを隠す必要がある立場かもしれません。特に既婚者の場合、家族にバレるリスクを最小限に抑えるため、アプリ上でも現実でも“身元の露出”を徹底的に避けます。

SNSのアカウントを教えない、電話よりもメッセージ中心のやり取りを好むなど、距離を保ちたがる傾向も強いです。会話の中で自宅の話題や家族の有無を尋ねても、はぐらかされたり、話題を変えられたりする場合は要警戒です。

相手の生活が見えてこないと感じたときは、時間をかけて信頼を築くよりも、一歩引いて冷静に相手の行動を振り返ることが、自分自身を守るうえで有効な判断となります。

既婚者を避けるためにできる予防策

マッチングアプリで既婚者と関わらないためには、出会う前から相手の情報ややり取りに注意を向けることが重要です。表面的なやさしさや魅力に流されず、相手の素性や生活感を丁寧に確認していくことで、トラブルを未然に防げる可能性が高まります。ここでは、既婚者を避けるためにできる具体的な予防策を3つ紹介します。

プロフィール文と写真をしっかり確認する

マッチングアプリで既婚者を避ける第一歩は、プロフィールの確認を丁寧に行うことです。まず注意すべきは、顔がはっきりとわかる写真があるかどうか。顔の一部を隠した写真や風景・動物の写真ばかりの場合、身元を明かすことに慎重な既婚者の可能性があります。

プロフィール文にも不自然さがないかをチェックしましょう。職業や趣味について書かれていても、曖昧すぎたり一般的すぎたりする場合は、具体的な情報を避けている傾向があります。さらに、「忙しい」「会える時間が限られている」といった表現が頻出している場合も要注意です。

加えて、子どもや家庭の話題を避けるような雰囲気を感じた場合は、その背景に家庭を持っているという事情が隠れていることも。まずはプロフィール全体を一度客観的に見て、違和感がないか慎重に判断する視点が大切です。

会話で「生活感」を探る質問を

やり取りの中で、相手の生活の様子を自然に探ることで、既婚者かどうかを見極めやすくなります。たとえば「週末はどんなふうに過ごしてる？」や「料理はよくする？」といった質問は、家庭の有無や一人暮らしかどうかを推測する材料になります。

相手が答えを曖昧にする、話題を変える、あるいは特定の時間帯や曜日に話したがらない場合、それは何かを隠しているサインかもしれません。既婚者は日常の行動パターンに制約があるため、自然な質問でボロが出やすいのです。

イベントや長期休暇中の予定などを尋ねたときに、極端にぼかした答え方をする人にも注意が必要です。これらの質問はあくまで雑談の延長として行いながら、相手の反応を冷静に見極めることが、予防につながります。

ビデオ通話やSNS交換で実在確認

やり取りを重ねる中で、ある程度信頼関係が築けたと感じたら、ビデオ通話やSNSの交換を提案してみるのも有効な手段です。既婚者はプライベートの露出を避けたいと考えているため、顔を見せることに抵抗を示したり、SNSのアカウントを教えることを拒否したりすることがあります。

LINE以外のSNS（InstagramやTwitterなど）で、日常の投稿やフォロー関係を見ると、独身か既婚かの判断材料になることがあります。例えば、家族らしき人との写真がある、特定の女性の存在が感じられる投稿がある、といった点は見逃せません。

ただし、偽アカウントを用意する人もいるため、慎重に観察する必要があります。ビデオ通話も、背景に違和感がないか、時間帯が限定されていないかなどをチェックしながら活用しましょう。実在確認は、リスクを減らすうえで有効なフィルターになります。

疑いを感じたときの適切な対応は？

マッチング相手が既婚者かもしれないと感じた場合、すぐに感情的にならず、冷静に行動することが大切です。疑いの根拠を確認しながら距離を取り、リスクを最小限に抑えるための対応を取りましょう。必要に応じてブロックや通報などの手段も視野に入れるべきです。ここでは、疑いを感じた時の適切な対応について解説します。

証拠を集める

既婚者かどうかを判断するには、感覚だけでなく具体的な証拠を集めることが重要です。たとえば、メッセージのやり取りのスクリーンショットや、相手の発言内容の記録、写真の保存などが有効です。とくに「平日は会えない」「電話には出られない」「週末の予定が不明瞭」など、行動パターンが偏っている場合は要注意です。

SNSのプロフィールや投稿に家庭の気配が感じられる場合も、立派な手がかりになります。相手の言動に矛盾がないか、以前の会話と照らし合わせながら振り返ることも大切です。

ただし、証拠集めの際には相手に悟られないよう慎重に行動しましょう。感情に任せて問い詰めたり、過剰な詮索をしてしまうと逆効果になりかねません。冷静に状況を見極めながら、必要な情報を把握する姿勢が大切です。

やり取りを控えて距離を置く

相手に対する不信感が強まった場合、まずは積極的なやり取りを控えることが大切です。直接問い詰める前に、自分の中で一度距離を取り、冷静に判断する時間を持ちましょう。連絡頻度を減らすことで、相手の態度や行動にどのような変化があるかを見極めやすくなります。

もし相手が既婚者であれば、距離を置くことに不満を示さず、逆に安心したような反応を見せることがあります。これは隠しごとがある証拠のひとつです。また、関係を深めることにためらいを感じた時点で、自分の直感を大切にするのも重要な判断基準になります。

信頼関係のない状態で無理に関係を続けることは、心の負担となるだけでなく、後にトラブルを招く可能性もあります。自分を守るための一時的な「距離」は、決して逃げではなく、状況を正しく見極めるための大切なステップです。

安全のためにブロックと通報を

相手が明らかに既婚者である、またはその疑いが強く確信に変わった場合は、アプリ内でブロックや通報の措置を取りましょう。相手のプロフィールややり取りが公序良俗に反する場合、運営側に報告することで、他のユーザーが被害を受けるリスクも減らせます。

とくに、相手が嘘を重ねたり、個人情報を引き出そうとしてくる場合は、危険な兆候です。ブロックすることで今後の連絡を遮断し、自分の安心・安全を確保することができます。

通報機能は匿名で行えるものが多く、該当ユーザーのアカウントの見直しや制限を運営側が行ってくれることもあります。自分の判断だけでは不安なときには、こうしたシステムを上手に活用することが大切です。

疑いが現実になってしまったとしても、自分を責める必要はありません。大切なのは、その後の対応によって自分を守ることです。

まとめ

マッチングアプリに潜む既婚者との出会いは、真剣に恋愛を考える人にとって大きなリスクです。プロフィールや言動に違和感を覚えたときは、冷静に判断し、証拠を集めたり距離を置いたりすることで自分を守る行動を取りましょう。疑いが確信に変わった場合には、ためらわずにブロックや通報の対応を行うことが大切です。

マッチングアプリは便利な出会いの場である一方で、見極める力も求められます。誠実な相手と安心して関係を築くためには、感情だけに流されず、自分の直感と判断を信じて行動することが重要です。今回紹介したサインや対処法を参考に、健全な出会いを重ねていけるよう意識してみてください。